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統合失調症になったとき、
「どうすればよかったのか?」
この問いには、23年たった今でも簡単には答えられません。
映画「どうすればよかったか」は見ていない状態で書いているので、もし見当違いなことを書いていたら申し訳ありません。
私が統合失調症になったのは23年前、まだ「精神分裂病」と呼ばれていた頃です。
当時は、精神疾患にも精神科医療にも、今では考えられないような偏見や差別がありました。
私は発症当時、自分から精神科病院に行き、自分に合う薬を処方してもらいました。
しかしそのことを親に話すと、「そんな薬は飲むな!おかしくされちまう!」と言われました。
実は、それが理由で薬を飲まなかったわけではありません。
当時は錠剤の飲み方をよく分かっておらず、つい後回しにしてしまっていたのです。
その結果、状態が悪化し、入院するほどになってしまいました。
実家の両親は、そんな私を保護しながら、途方に暮れていたと思います。
精神科医療への不信があると、本当は必要な医療につながらず、病気が進んでしまうことがあります。
その結果、脳へのダメージや、その後の障害も重くなりやすいのではないかと私は考えています。
幸い、私には助けてくれる人がいました。
学生時代の恩師が両親と電話で話してくださり、
「どこでもいいから、病院と名のつくところに連れて行ってあげてください」
と言ってくれたのです。
そして、私自身の強い希望もあり、当時受診していた精神科病院につながることができました。
そこに3ヶ月入院し、投薬治療を始めて1ヶ月ほどで、幻聴も妄想も消えました。
転院するときには、元の主治医に「(2回も)御礼状を書くように」と言われるほどで、後遺症もなく回復させてもらいました。
さて、話を戻して。
では、「どうすればよかったのか?」
「無知は罪」という人もいます。
しかし、治せることを知っているか、知らないかで、人生は大きく変わります。
私はたまたま周りの人に助けられて、難を乗り越えることができました。
では、知らなかったことは罪なのでしょうか。
私は、知らないことは社会で共有していくべきことだと思います。
知らなかった人たちの罪ではないと思うのです。
だからこそ、私は
「統合失調症を義務教育で教えてほしい」
と思っています。
正しい知識が広がれば、未来の多くの当事者を助け、家族を助け、社会を助けるはずです。
どうすればよかったのか。
困った人たちが集まり、正しい知識や、あとから分かったことを分かち合う。
そして、これからの人たちを助け、今困っている人たちへの理解を深めていく。
そんな助け合いが、これからの社会には必要なのではないかと思います。
正解は、あとから分かることが多い。
だからこそ、その「あとから分かったこと」を、次の人に渡していきたいと思っています。

