脳のワーキングメモリの補い方

統合失調症の認知機能障害では、脳のワーキングメモリの能力が下がってしまうと言われています。

ワーキングメモリとは、作業や学習に必要な複数の情報を、頭の中に一時的に記憶しながら(とどめておきながら)処理をする能力のことだそうです。

この一時的に頭の中にだしておける情報の量が多いほど、読み書き、計算、会話などがよりスムーズにできるのだそうです。一般的には、この能力が高いほど複雑で高度な思考や行動が可能になるといわれています。

元からなのか、統合失調症の認知機能障害なのか分かりませんが、私はこのワーキングメモリが弱いと自覚しています。

対策は主に2種類あると思っています。

一つは、薬の調整や睡眠、運動や好きなことに打ち込むなどして、脳のワーキングメモリ自体を増やすこと。

もう一つは、日常のなかで、ワーキングメモリを補う手段をいくつも持っておくことです。

一つ目、脳のワーキングメモリ自体を増やす方法について。

実は脳のワーキングメモリの状況を把握するのにいい遊びがあります。私の大の苦手なトランプの神経衰弱です。昔から神経衰弱は苦手だったので、私の場合、統合失調症の認知機能障害とは限らないのですが、子どもたちにせがまれて時々神経衰弱をやると、1枚も取れない時期がありました。その頃はいつも仕事で忙しく、大事な睡眠も十分にとれなくて、食べることでストレスを発散していたので、とても太っていて、多分血もドロドロですごく不健康だったと思います。

それから薬を変えて、いつもイライラしていたのが消えて、過食が治まって、仕事にも余裕ができて忙しさも治まった時期にまた子どもと神経衰弱をしたら、子どもよりは全然取れないのですが、何枚かはとれるようになりました!

脳も身体の一部なので、体調を整えるだけで、ワーキングメモリは改善されるのだと思います。

ある程度まで改善するには薬の調整が必要だと思いますが、そこからは生活習慣を整えることが効果的なのかと思います。

二つ目、脳のワーキングメモリを補う方法について。

あくまで私のやり方なので、間違っていたらすいません<m(__)m>

まずはメモや手帳をフルに活用しています。

何かを思いついたり思い出したら、手帳に大きめのふせんを貼っておいてそこに記入します。やることと日付が決まっているならマンスリーページに書いておきます。そして書いたら忘れます。定期的に手帳を見直す習慣をつけておけば、用事を忘れることもありません。できたことは見え消しして、残った内容をどうするか、手帳を見たときだけ考えます。書いてあっても本当はやらなくていいようなことはふせんがメモでいっぱいになった頃に次のふせんに書き写さないで断捨離します。

それから、片付けも結構効きます。

もう着ない服、もう読まない本、机の上の好きでもなく本当には必要でないものを処分します。

本当に使いたいものだけをおいておくと、探す(どこにあるか思い出す)手間がなくなります。何を着ていくかも一目で分かるとワーキングメモリはかなり節約されると思います。

ご飯の献立を考えるのもワーキングメモリを圧迫するので、夫と子どもと一緒に暮らしていたときは、ノートに自分が簡単にできる献立を分類して書いておきました。一週間の献立を土曜に夫と相談して決めておいて、日曜と木曜に必要なものをメモして買いに行ってました。

仕事でも、電話の内容ややらなければならないことを全てメモしておきます。人間の記憶は実は曖昧なので、できる限りはっきりとメモしておきます。

電話がとりづらいのは、仕事の内容が頭に入ってないからです。ワーキングメモリが少ないとこういうとき困ります。あらかじめどの内容の電話ならどうすればいいかメモしておいていつも見えるように机のマットにはさんでおきます。仕事の電話はある程度パターンが決まっているので、どの場合ならどうするかをすぐに分かるようにしておけばそれほど困りません。

お客さんと話をするときは、最初に全体像を自分なりにまとめておきます。その内容を事前に分かっている人にこれでいいか聞いておきます。OKがでたら、お客さんと打ち合わせる最初に、全体像を一緒に理解できるように説明しておきます。

その場で質問がきたら必ずメモしておきます。

その場で答えられるなら答えて、答えられないものは、丁寧に確認してから答えることを伝えておきます。

パソコンの中も整理整頓しておきます。これからやらなければならないタスクは一目で見えるようにしておきます。

机や棚の資料の整理整頓も地味に効きます。

ワーキングメモリの節約は、こうした地味な工夫をひたすら続けると結構なんとかなります。

子どもと神経衰弱をして、一枚もとれないときでも、これらの工夫で、仕事には支障はでなかったので、結構工夫次第で何とかなるのではないかと思っています。

あと、意外かもしれませんが、統合失調症の人は、物事の本質を見抜くことが普通の人より得意なような気がしています。ワーキングメモリがどんなに大きくても、本質をつけなければ仕事は目的を見失います。そういう意味では、統合失調症の人にはアドバンテージもあるのではないかと思っています。

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