20数年前、統合失調症を発症したとき、私は、ネットで色々な統合失調症に関する記事を読みあさりました。
当時は専門家の書いた記事にも偏見が強いと感じるものが多く、読んでいて悲しくなることがよくありました。
その中に、発症してから5年間再発しないと予後がいいと書いてあるものを読んで、とりあえず5年間、仕事をしながら回復に専念することにしました。
ちなみに、何度も再発して入院していても普通に元気に会社で働いている人もたくさんいることを後で知りました…
それから20年、久しぶりに統合失調症を再発させてしまいました。
今回は、統合失調症そのもののハンデもありましたが、生活していく中で役割が増え過ぎて、無理をしたくなくても無理をしないとならない環境で脳も身体もメンタルもかなりダメージを受けてしまいました。
統合失調症自体は初発のときのほうが重かった気がするのですが、積み重ねたダメージは今回のほうがひどいように感じています。
それならば、今回は10年かけてリカバリーしようとたくらみました。休養を取るだけでなく、無理のない社会生活を再建することも今回の目標です。
最近は、似たような立場で一緒に頑張れる仲間も少なくなってしまいました。いいなと言われることが増えて、ママ同士で会ってもものすごく気を使うようになってしまいました。いいなという言葉を使われるとものすごく凹みます。私は本当はありとあらゆるものを犠牲にしても今の生き方にならざるを得なかった立場です。
皆と違うことをもっと楽しめるように、10年後の目標と夢を作りました。
何者かになりたいと思っていても、何者かにはなれないのだそうです。ある何かになりたくて努力した結果、何者かになれる事もあるのだそうです。
職場復帰してから、自分自身への評価が乱高下して、職場にいるのが辛いときがありました。
何もやることがなくて、しかも統合失調症をカミングアウトして、障害者手帳を提出していると、多分、他の人はなんとも思ってなくても、自分自身への評価がガタ落ちになって、それを補う本能なのか、おかしいくらい自分を誇大妄想してみたりもありました。
現実をみるのが辛くて仕方ありませんでした。
リカバリーには時間がかかります。何度も後退と前進を繰り返しながら、無理をしない方法が見つかって、自分に合う治療法が見つかれば、回復傾向に持っていけると思います。
でも、回復はゆっくりです。
ゆっくりなので、頑張ってここまで生きてきた自分のことをほめて、道中の楽しみを見つけて頑張っていきたいですね。