カウンセリングを試した経験談(その2)

カウンセリングを検討するにあたって、はじめに考えたのは産業会館のようなところで50分3,4千円くらいでやっているカウンセリングだった。

予約のときに

「統合失調症という精神疾患をもっていますが大丈夫でしょうか?」

と聞いたら、

「主治医の先生の了解があれば大丈夫ですよ。」

と言われた。

まだやさしかった頃の当時の主治医の先生(破門になったメンタルクリニック(笑))にきいたら、すんなりと了解をもらえた。

かくして、人生初のカウンセリングで職場の愚痴(悩み)を言おうと意気込んでいった。

若い男性のカウンセラーさんだった。なんだかとても精神的に疲れているような感じを受けた。私が重い話をしたら、疲れがもっと蓄積しそうでライトにしか悩みを話せなかった…

カウンセラーって大変なんだなあ、と思いながらその場をあとにした…。

次に、大学院の心理学部に併設されているカウンセリングをあたってみた。理由は、お値段がお手頃だから。ほとんどの場合大学院生が練習を兼ねてカウンセリングをしている。

あちこちに電話したが、統合失調症の持病があるというと紹介状を持ってきてほしいと言われるか、お断りされるかのどちらかだった。

県内で数か所あたってみたが、予約すら取れなかった。

仕方ないのでまた大都市圏にまで手を広げたが、お断りされることが多くてややめげた…

そうしていたら、当時の主治医のクリニックの近くに学生さんではなく教官がカウンセリングをしてくれる上に3千円の心理系学部付属のカウンセリング室を見つけた。統合失調症だと伝えても、紹介状があればいいとのこと。

さっそく当時の主治医にお願いして紹介状を書いてもらい、メンタルクリニックに受診する日にカウンセリングも受けることにした。

受けてみた感想は…

こちらのカウンセリングは同年齢くらいの女性のベテランカウンセラーさんで、日ごろの職場でのストレスになりそうなことを聞いていただいた。カウンセリングはお金を介在させるので、友人に相談するほどは気を使わないでいいかと思っていたが、やはりどこか気を使ってしまってそのうち行かなくなってしまった。

さばさばしてて、いい感じのカウンセラーさんで好きだったのだけど…

辛い人間関係のなか、朝7時から夜10時まで残業している話とかをしていても

「はなさんはそういうときハイテンションになりながら何となく乗り切っちゃいますね~。」

と冷静に見ていて、カウンセラーさんさえ心配しないほど普段から元気に見えているのか~としみじみとしたことが印象的だった。

結局、カウンセリングを受けてわかったのは、私の場合、主治医に自分のおかれている状況を正しく判断してもらいたかったから一生懸命伝えていたということだった。

カウンセリングでいくら共感してもらっても、病気を未然に防いだりドクターストップをかけるのは主治医なので、やはり主治医に話を聞いてもらわないと問題は解決しない。

それが分かっただけでも収穫はあったと思うことにしている。

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