世界は人によって見え方が違うようです。
たとえ家族であっても、夫であっても、どん底のときの私の苦しみはよく分からなかったようです。
親もそうです。きょとんとされます。
家族の中で一人でのたうち回ろうとも、本当の意味で辛さを共有できる人はそういない、と最近よく分かりました。
それで、統合失調症患者のコミュニティに参加して、はじめて共感してもらえて、ものすごい孤独感から解放されました。
分かってもらえることがこんなにありがたいことだったとは…
苦しみは分かってもらえないのが普通だと分かったことで、私は作戦を変えました。
それまでは、分かってもらえるとどこか期待していました。その期待を裏切られて勝手に怒っていました。今思うと、私は現実が認識できてなかったのだと思います。
家族には、家族であっても自分が違う人間だと理解してもらうために、あえて統合失調症を強調して、不調なときは詳しく体調を伝えるようにしました。私の世界の見え方を丁寧に説明する感じです。
それから、家族は、分からないなりに、大変なこともあるのだと理解してくれるようになりました。
そして、今は自然に、天気の話のように体調の話ができるようになりました。
お陰で、体調について、一人で悩まないで自然に家族の目線を借りて相談することができるようになりました。良かったです。
ところで、私の主観では私の苦しみが家族に理解してもらえないことが分かりましたが、その逆はどうなのでしょう?
家族にも、私の分からない苦しみはきっとあるのでしょう。それでなぜ病気にならないで、私だけが病気になったのかはよくわからないのですが…
これからは、私も家族の苦しみも分かろうとしていかないといけませんね。