自分の課題と向き合った経験は宝になる

私は統合失調症になって5年くらい、人の話をスムーズに理解するのがとても大変でした。

なんだか頭の回転が良くなくて、当時は薬も多くて基本ぼーっとしていたから仕事での会話を理解するのにもたくさんの工夫がいりました。

時々、統合失調症になって頭の働きが悪くなった、みたいな悩みを聞きますが、私の場合は5年くらいして回復したら、病気の前の120%の力で頭が働くようになりました。なぜかというと、統合失調症を明らかに発症する前もやはりどこか調子がいいとは言えないところがあったので、薬で脳内の代謝物質が調整されてぐっと生きやすくなったのが大きいと思います。それから、たまたま病気になって配慮してもらえるようになって環境がいい方向に調整されたのも大きかったのだと思います。

実は最近、仕事をしていく中で統合失調症になったときの経験がものすごく役に立つようになりました。

病気になったことがない人って、基本的に頭が働かないとはどういうことか理解するのが難しい人が多いです。自分は統合失調症になって、ぼーっとしている時期を過ごしてきたので、そしてその後、頭がすっきりしたときも経験しているので「なかなか物事を理解できない」状態がどういうものか経験しています。偏見の目にもさらされているので、そういうめにあったときの気持ちもある程度はわかります。

そのおかげで、能力の高さに依存しないで仕事をする方法がわかってきました。

「頭の悪さを生かす」んです(笑)

例えば、鈍い自分の頭でもわかるように、普通の人が仕事で制度を説明するよりも内容をかみ砕いて、全体像が理解しやすいように、相手の反応を見ながらゆっくりと丁寧に説明していけるようになりました。

経験として自分の能力には限界があることが分かっているから自分の能力を過信することもありません。誰がその内容に一番詳しいか、判断できるのかを考えながら周囲の人を尊重しながら助けてもらいながら仕事を進めていけるようになりました。こうしてお客さんと仕事の内容を理解しあったうえで話を進めると、お互い楽になるし、些細な勘違いでのクレームがおきません。

更に、「本質」を考えて仕事をできるようになりました。

仕事って、まだ解決されていない「課題」があるからお金をもらえる仕事になるんだな~と最近理解できるようになりました。仕事の報酬って、その課題を何とかした対価でもあるのです。

「千と千尋の神隠し」で、千尋たちが迷い込んだ世界って、成仏しきれないでいる者たちの世界なんですが、その中で千尋が「仕事をさせてください!」と言う場面があります。あれは、仕事には課題を解決してその問題を成仏?させることができるからなんだと最近気づきました。

そういう目で本質を考えながら仕事に取り組んでいたら、最近は皆忙しく、本質的な解決ができなくて業務量がどんどん増えていくのが常だったのが、苦しむばかりの内容の仕事が消えて(成仏して?)、本当に必要な仕事だけにすることができるということが分かりました。

こういうことは、学校のテストの問題を解くことだけが得意なエリートの人って得意ではなくて、たとえ頭が悪くても自分の中の課題にきちんと向き合って取り組んできた人にしかできないことでもあります。

統合失調症を抱えて、そんな自分を大切にすることをして、同じように周りの人も大切にして、自分の弱い立場だったときの気持ちを忘れないで一番弱い立場の人の困難さを想像しながら仕事をしていたら、いつの間にかできるようになりました。

今あなたが悩んでいることは、学校の勉強だけをすることよりもずっと価値があると思います。

そういうことができるようになると会社の方も一所懸命話を聞いてくれるようになります。期待され過ぎると大変ですが、それなりに重宝してもらえるようにもなります。

統合失調症をはじめ、苦労した経験って、たくさんの課題を克服するためのすごい「学び」の場になるんです!

まずは温泉の素でリラックスしてから悩みましょ~

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