前回、統合失調症を発症して初診までを書きました。
今回は、その後半年以上無治療で仕事をつづけ、入院するまでの話です。
私はもともと面倒くさがりの性格で、実は薬を飲みこむのが苦手でした。
精神科に限らず、風邪などで出された薬も錠剤は飲みこめないので、いつも飲まずにそのまま放置していました。
当時、精神科で出されたその薬を人生を左右する大事なものだとも気づかずに飲まずに放置していました。
その後も精神科に通う意味も感じず、通院もしないで半年以上幻聴の嵐のなか職場に通い続けていました。
入院直前の1か月は本当にきつかったです。
症状がでて以来、社員寮は盗聴されているという妄想があったため、実家にも週末に車で2時間かけて帰省するようになりました。
大学を卒業して以来疎遠になりかけていた友人たちにも連絡しました。友人たちは心配してくれていました。
いよいよ入院の3日前くらいになって、この世にいるのかあの世にいるのかわからなくなりました。
どうにもならなくなり、精神科の病院に偏見があって薬も飲むなと言っていた両親も慌てて私を実家に強制送還させました。
私はそのころあちこちに「盗聴されている」と相談するようになっていました。
それを聞いた大学時代の恩師が両親に精神科とは言わずに
「どこでもいいから病院に行かせなさい」
とアドバイスしてくださいました。
幻聴でふらふらの私に、両親は、どこの病院に行きたいか私に聞いてきました。
私はそのとき、最初にかかった精神科病院に行きたいと伝えていました。
両親は私をその病院へ連れていき、私は無事に?医療保護入院できたのでした。