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以前、統合失調症のコミュニティに参加していたとき、「統合失調症の妄想などの苦しい症状を経験して、悪人だった自分が善人になったように思う」という話を聞いたことがあります👀
正直、その話を聞いたとき、私は少し不思議に思いました。
20数年前、最初に発症したときの私は、ただただしんどくて、「良いことをしよう」なんて、ひとつも思い浮かびませんでした。
ただ、今振り返ってみると、あの頃の私は、自分が大切にしていた友人たちのことを、本当に大好きだったのだと気づきます。
友人たちのために何か特別なことができたわけではありません。
それでも、治療を始めて症状が落ち着いたあとも、誰ひとり離れず、友人でい続けてくれました。
そのことに、私は人生を救われたのだと思っています。
それから20年ほど経ち、数年前、私は統合失調症を再発させてしまいました。
主治医と相談しながら減薬をしていたのですが、うまくいかず、再発してしまったのです。
当時使っていた薬の影響もあり、気が大きくなり、とても気持ちよく感じていました。
その薬の「気持ちよさ」と妄想が重なって、「自分はなんてすごいんだ」と本気で思い込んでいました。
その後、今の薬に変わり、認知機能が回復してくると、当時の自分を思い出して、ものすごく恥ずかしくなりました。
でも、あのときの私は、謎の自己肯定感と全能感、そして驚くほどの行動力に満ちていました。
人の話を一生懸命聴こうとして、自分も変わろうとして、目の前の人のためにお金を使い、今では考えられないような、思い切った仕事用のパソコン周辺機器にも投資しました。
それらは、結果的に今でもとても役に立っています。
当時は認知機能障害もあり、パソコンの小さな不具合ひとつで、1日仕事が進まないこともありました。
それでも、自分で決めたことを「人の役に立とう」と意識して、指摘されてもきつい言葉を使わないように気をつけていました。
すると、人間関係が驚くほど好転したのです。
また、道で轢かれて亡くなった猫を道の端に寄せて念仏を唱えたり、
妙に信心深くなったりもしていました。
陽性症状に寄っているときは、感覚が少し「あちらの世界」寄りになるのか、今思えば、なんだかそんな人間になっていました。
最終的には薬を変更し、今の薬で落ち着き、認知機能もだいぶ回復しました。
当時の自分の行動は、確かに危なっかしく、失敗もたくさんし、怖い思いもしました。
それでも、今の自分と当時の自分を比べると、「当時の自分は、とてもいい奴だったのではないか」そう思うことがあります。
……仕事は、続かなかったと思いますが。
それでも、こうして振り返ると、病気であっても、私は確かに一人の人間だったのだと思います。

