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統合失調症をもっての子育ての感想

統合失調症でも、自分で子育てできている人はたくさんいると思います。そして、そういう人はあまり困っていないので、表に出てこないだけだと思います。

統合失調症は回復するために睡眠がとても重要になってくる病気です。

そのため、妊娠して、大学病院に通っていたとき、当時エビリファイをのんでいたため、睡眠時間が6時間くらいでいいと助産師さんたちに伝えたら、「それなら統合失調症でも自分で育児できるかもしれないよ!」と強い口調で言われたのを思い出しました。今思えば長時間の睡眠を必要とすることと、(自分だけでの)子育ては相性が悪かったのだとわかります。

そして、それから、大学病院では、自分以外に子育てを手伝ってくれる人がいるかどうか聞かれました。幸い、まだ50代で元気な母がいることを伝えると、大学病院の助産師さんたちはそれ以上追求しなくなりました。

当時は、まだ自分で産んでなかったので、なぜそれを心配するのか分かりませんでした。

しかし、産まれたばかりの赤ちゃんは3時間おきに授乳が必要で、夜も関係なくそれが続きます。ミルク育児を勧められたのもこれをスムーズに誰かが代われるためという理由もあるかもしれないと後で思いました。

出産のための入院のたび、不眠になってしまい、退院してから、夜、母に育児を替わってもらえて助かったのを憶えています。

今は、産後ケアも充実してきているので、助けてくれる親がいなくても、産後ケア施設で、母子ともに助けてもらうこともできそうですね。

それから、実家で2カ月くらい母と育児してから、子どもを連れて転勤族の夫の赴任地について行きました。正直、一人目の子だけのときはよく寝てくれる子で、しかも穏やかな子だったので子育ては楽勝でした。色んなところに連れて行って、当時の保健センターの子育て講座は全て参加しました。

しかし、ママ友だけは作れませんでした。統合失調症というよりは、あの雰囲気が合わないだけのようにも思います。私は今でも父兄の集まりに顔を出すと数日具合が悪くなります…

ブログとか見ていると、統合失調症でも1人で育児してもなんともなく、ママ友もいる人も普通にいるので、私の性質が合わないだけなのかもしれません。

それから、2人目を1年10カ月差で産んでみたら、1人で育てられなくなりました。私は妊娠すると、出産までつわりが続くタイプでした。2人目の妊娠後期には、体が常にだるく、色が判別できないほど体がダメージを受けていました。また、いつまで経っても下の子は寝る時間がまとまらなくて、昼はいつも泣いていて、子どもには個性があることをその時にしみじみ実感しました。正直に言うと、2人目の産後は、夜は夫にミルクをあげてもらっていたことも多かったです。

2人目を産んでも、薬をちゃんとのんでさえいれば、私の場合、統合失調症が再発することはありませんでした。しかし、2人目を産んでから、体が鉛のように重く、3カ月酷い咳が止まらなくなったり、1人で子ども2人の世話をすることが難しくなってしまいました。

それで、自分ひとりで育児をすることを諦めて、子どもを保育園や幼稚園に預けました。それで何とかもちました。当時、統合失調症への偏見が怖くて、保育園には統合失調症を伝えないで預けていましたが(たまたま次の年認可保育園になる予定の無認可保育園がありました。幼稚園は3年保育の1年前に預かってくれるところを見つけました。)、今思えば、メンタルの主治医に伝えて、診断書を書いてもらい、堂々と2人とも認可保育園に預けてしまえば良かっと思います。

それでも地縁のない土地での育児、また、いつどこに転勤させられるか分からない中でする転勤族の育児に限界を感じ、また、育休中の仕事に復帰したくて仕方なくなり、子どもを連れて実家に帰って職場復帰しました。

私が父兄の集まる場所に行くのが辛いのは、自分で育児できなかったという挫折感からもきているのかもしれません。私はいい親にはなれませんでした。

夫と一緒に住んで家族を作ることができなかったことも、後悔ばかりしていました。

でも、私にはそれが限界でした。

後悔ばかりの育児でしたが、一応、子どもの心は優先してきました。私だけではなく、家族や保育園などのお陰で、子どもは今のところ、幸せそうに育っています。

確かに自分だけでは育てられなかったけど、色々な人や施設や福祉制度を頼っておいて、子どもを優先しておいて良かったと今は思っています。

今も胸を張れることはありませんが、まあ、親も人間ですから、この世にはどこにも完璧な人間も、完璧な親もいないさ〜と今は思っています。

子育ては、関わる人数が増えるほど、幸せは倍に、苦しみは半減していくので、限界になる前に色々な人や制度や施設を頼ることをお勧めします。

私の胸を張れない育児の経験はこんなものです。

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