統合失調症のコミュニティ、スキゾに参加させていただいていると、時々「睡眠時間が長すぎて心配になる」という悩みを聞きます。
私は20数年前に、病気になってから(多分)3年くらいは1日中寝ていたと思います。
仕事には行くのですが、午後に眠くて船を漕ぎそうになって、慌ててトイレに駆け込んで、個室の壁に頭を押し付けて目を瞑ってしばらく仮眠をとっていたこともありました。
家に帰っても、ご飯とトイレとお風呂以外はずっと寝ていた時期が年単位で続きました。
そういう状態を不安に感じる方も多いと思います。
なぜ、私がそれを気にしなかったのかというと、当時の主治医が、「よく眠れることはいいことなんですよ」とにっこり笑って言ってくれたからでした。家族にも同じように言ってくれていたので、家族も安心して私を寝かしてくれました。
そして、3年くらい十分寝たら、あるとき、ふと、運動してみようかと感じるときがあって、それからスイミングに通ったら頭がスッキリしてそれ以来べらぼうに長くは寝なくても良くなりました。
そんな自分がこの治療でいいのか不安になった事がありました。
それは、当時、とても信頼していた主治医のH先生が病院を去ってしまい、引き継いだ若い先生にお世話になっていたときでした。
同じ治療を受けているはずなのに、その時は不安になって「薬をいつまでのんでいればいいんですか?」と半ば問い詰めるように聞いてしまったこともありました。
そして、何もなければこの先生でも大丈夫だろうけど、何かあったらH先生でないときつそうだと感じて、H先生が病院を去る前に教えてくれたその後勤めるクリニックに連絡を取り、転院して事なきを得ました。
私が去った若い男性の先生、別に人が悪いことはなく、とても親切で優しい感じの人だったのですが、不安そうなのが伝わっってきて、実は辛かったのだと今は思います。
主治医との相性は大事で、何かあっても相談できる信頼できそうな先生を見つけて繋がっておくのが、この病気からリカバリーするのにとても大切なことではないかと個人的には思っています。