自分を信じて

生きていると、自分が不甲斐なくて悔しくなることがあると思います。

悔やんでもどうしょうもないのに、悔しがったって何も変わらないのに、自分を責めたくなる気持ちがわいてくることもあるかと思います。

本当は、そういう時期は、昔の主治医のH先生がされたように、またひとつできるようになったことを数え上げて、一緒に喜んでいくのがいいのではないかと思います。

それは、多くの人にとって当たり前のことかもしれないけれど、病気になる前には自分でも当たり前のことであったかもしれないけど、でも、病気になってから、今度は一生懸命になってやって、頑張って、できるようになったことです。それを誇っていいと思います。

残念ながら今は、H先生はご高齢で亡くなられてしまいました。

それでも、H先生の数々のアドバイスは今も心の糧になっています。

2年ほど前の職場復帰のときも、仕事がない中で、どんどん下がっていく自己肯定感をなんとかしようと思いました。もう、何かがまたできるようになっても、一緒に喜んでくれるH先生はいません。でも、その愛情は残っていると思います。

それから、私は、そのときの自分にできたことを、簡単なことでもいいから毎日手帳に書くようになりました。

そうして、自分を励ましました。

統合失調症になっただけでも、たくさんのハンデを抱えるのに、たまにカウンターパンチみたいに、偏見にさらされているような気がして辛くなるときもあります。

そんなとき、H先生を思い出します。

ボロボロの一患者の言う事を、信じてくれて、一生懸命助けようとしてくれた。他愛もない何かがまたできるようになったら、一緒に大喜びしてくれた。

かけられた愛情は、時を越えて、ちゃんと実を結ぶのかもしれません。

今、私は、統合失調症でも、馬鹿みたいに大きな夢を口にするようになりました。

夢は叶えるために持つものなのでしょうか?

統合失調症だって、自分に自信を持って、堂々と幸せに生きていきたいです。

実は、それができる世の中にもうなっています。

皆で、持つと幸せになれる夢をもって、夢に向かって進みませんか?夢が叶うかはわかりませんが、気がつくと、幸せに生きていけるようになっているかもしれませんよ。

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