統合失調症の治療において、服薬はものすごく大切です。私の場合は抗精神病薬がないとあっちの世界に行って、帰って来れなくなってしまう可能性が高いので、今も服薬管理だけは気をつけています。
それに気づいたのは、同じ統合失調症の方のブログを何年も読み続けたからです。途中、薬を自己判断で、ときには医師の了解のもと、のむのをやめて、再発して治療がふりだしに戻ってしまった人を何人も見てきたからです。
しかし、20数年前、統合失調症になって数年は、ブログというものの存在を知りませんでした。そういうとき、薬をのみ続けられたのは、ひとえに当時の主治医を信頼していたからでした。
かつて、統合失調症になって数年目くらいに、私の尊敬するH先生が当時勤務していた精神科病院を退職されたことがありました。
H先生は病院を退職されるとき、一応、その後週一で勤務するクリニックの名前を教えてくれました。そのうえで、発症して最初にお世話になった先生が本当に力のある先生だと思うから、その先生にお世話になると、その先生は歳も若いので長くよく診てもらえると思うと教えてくれました。
私は、最初は同じ病院の、H先生の後任の先生にお世話になりました。その先生は、若い男性の先生でしたが、今思うと、優しくて、患者思いの先生だったと思います。
しかし、私はその先生では不安になりました。H先生のときは、ただ先生の言うことだからと信頼して抗精神病薬をのんでいたのに、その先生には「いつまでのまないといけないのですか?」とくってかかってしまいました。
なぜか、その先生だと不安になってしまい、何もなければこの先生でも大丈夫だけど、何かあったらH先生でないとまずいと思って、H先生の勤めていたクリニックに転院しました。
何かをやり続けるには、信頼というものが必要なのではないかと思います。
それからも、子育てしていたときは、それまでは夜にのんていた薬を、夜では疲れすぎてのみ忘れてしまいがちになってしまったので、朝にのむように変更したり、子育て中は忙しすぎてのんだのかも忘れてしまったので、それ以来、薬をのんだらカレンダーにのんだ時間を記入するようにしました。
しかし、副作用の眼球上転をはじめ、抗精神病薬はのみ続けるのが苦痛になる副作用が多いです。私が思うには、そういうとき、親身になって聴いてくれ、一緒に対処法を考えてくれる主治医の存在がやはり一番助けになったと思います。
コミュニケーションって大切です。