かつて、学生時代のゼミの先生は、人の人生を変える天才でした。その時、その先生は、三十歳になるかならないかくらいです。
先生は、文系の先生にしては珍しく、現場に行け、当事者の話を聴け、体験しろ、という方針の先生でした。
毎回、ゼミの時間は午後の遅めの時間に設定されていて、それは、その授業の中で読んだ本を理解できるまで先生はいなくなり、皆であーでもないこーでもないと頭をひねりながら話し続けていたからでした。いつも5時間くらい話してました。
先生は、国際的なNGO組織の主要メンバーでもあり、そのつてで国際会議に学生を潜り込ませて体験させて、それから帰ってきた人達がとても前向きになっているのを見て、行っとけばよかったと後悔したこともありました。
実はその後、先生に国際会議を見てみたいと伝えたら、その年の夏休みに先生の研究室でバイトをして、次に国際会議のあるシンガポールへの航空券をいただくことにして夏中コピー取りをしていました。
最後に、シンガポールに向かおうというとき、海外経験もなく、英語も話せず、勇気のない私は結局、バイト代を現金でもらい、国際会議に潜り込むのを諦めてしまいました。
本当に、自分はチキンだと思います…
後で、スキゾのhoshuさんが準備もそこそこに海外に飛び立って、統合失調症のまだ軽くない時期に何年もそこで仕事をしていたと聞いて、本当に驚きました…
天才って、結局行動した人の事を言うのですよ。行動しなければ何も始まりません。
スキゾに入って、しばらくして、そんなhoshuさんに、私としては認めていただけたような気持ちになる出来事がありました。
私が仕事と家庭の両立で苦しんでいたときに、統合失調症のカミングアウトを勧めてくださいました。
びっくりしました!👀
私が統合失調症をカミングアウトするだけで、助かる人がいると言われました。
行動する人は、人を変えていきます。
吉田松陰にたくさんの人が心を動かされ、命をかけて国を変えていったように、行動する人、人のために活動し続ける人は、人を変えていきます。そして社会は変わっていきます。
私はそれまで、自分の病気が役に立つと言われたことがなかったので、びっくりしました。でも嬉しかったです。それまでの私は何も思うようにはできなくて、自分の事を否定して、それはそれは苦しんでいました。
かくして、私は思い切って、職場で統合失調症をカミングアウトしました。
hoshuさんは、そのとき「自分が変わると、周りも変わっていくから」と言われましたが、今になってそれを実感しています。
ブログもhoshuさんに、作っていただきました。
なんとお礼をしていいものか、私はいつの間にか、前よりも自分らしく、生きやすくなっていました。
スキゾに入って良かったです。
hoshuさん、感謝しています。