私はすごい人たちのことを見たり、話を聴いたりするのが好きです。…というほどは人の話を聴くのが上手くないので、たくさん聞きそびれているとは思います。
今週、母親のコミュニティに行きました。皆、すごい人たちでした。そんな人たちの一人に、子どもたちに、地域で生活している色々な人に自分のことを話してもらう活動をしている人と話す機会がありました。
今、子どもたちには、親と学校の先生としか、大人と接する機会がない人もいます。
そういう子どもたちに、その方が社会で見つけた一見普通の、でも多分、清々しい生き方をしている人たちに頼んで、子どもたちの前で話してもらう活動をしていると言っていました。
私は「周りの人たちが動いてくれないか心配ではありませんでしたか?」と聞いたら、「できるまでやればできる」という力強い回答が返ってきました。ゾクゾクしました。その時、この会に来れて良かったと心から思いました。
その会に来ている方はやり方は違っても、そんな力を持っている方ばかりです。
統合失調症のかつての人気ブロガーさん。病気が重い時代、辛くて仕方ない状態で、苦しい中で、トイレ掃除のお仕事を必死にされていました。端から見て、その人がすごいのか分かるか分かりませんが、そのブログを読んでいて、私はその人の強さにいつも勇気をもらっていました。すごさって、皆が認める活躍をすることだけではないと思います。
スキゾの運営をしているhoshuさんも、自分の時間とお金を使い、苦情とトラブルの対応に追われ、それでも続けています。ブログも当事者のための目線からブレない。時間があっても、そこまで当事者のためになることをやり続けられる人っていないと思いませんか?
メジャーリーガーや天才棋士もすごいけど、大金持ちや会社経営者もすごいけど、私は、課題を自ら見つけて、それに挑んでいく人たちを見るのが好きです。そういう人たちは、愛と勇気を持っていて、辛い人たちの気持ちを聴こうとしてくれて、世界を変えているような気がします。ワクワクします!
そんなすごい人たち、でも見ていたら、転びながら、悩みを抱えながら前進しているのが少しだけ分かってきました。
実は私自身はすごい人になりたいとは思っていませんでした。
でも、そういう人の近くによって見ていると、人を好きになりそうな気がします。
私はかつて、人が嫌いで、そんな自分も嫌いでした。そして、誰も、自分も信じられなくなって、統合失調症になりました。
すごい人たちを見ていると、あのときのどん底の記憶の自分が救われるような気がします。
人を好きになりたいです。
人が好きで仕方ない人になりたいです。