今夜、参加させていただいている母親のコミュニティで、ちょうど今年の始めに1分間のスピーチをした経験を、オンラインで語ってきます。
「私は精神障害者です。そして、母親です。」から始まり、統合失調症の陽性症状が見せた夢をそのまま自分の夢にしてしまい、それを皆の前で宣言するという、私の割には思い切ったことをしました。
その時、その場では、「頑張れ!」「応援してるよ!」みたいなかけ声が何度もかけられ、私は最後まで言い切ることができました。
それから、私の中の何かが変わりました。
夢に向かって歩く自分を、許せるようになリました。
それと同時に、今を楽しむことも許せるようになりました。
夢は叶えないといけないものでもないと思います。でもあると楽しい。それに向かって歩いてもいいと、そんな自分を許せることが、とても自由で嬉しい。
それから、十年計画で、夢に向かっていこうと考えました。
子どもたちが大学に進学するまでおよそ十年、それまでに2か国語を使えるレベルまで引き上げよう。それから、海外の支店に手を上げてみよう。(なぜか会社では海外支店が人気がない)
十年後には、「海外でも働けそうな人材」と思ってもらえるように、仕事で実績を積む。その大前提は、もう長くは休まないで済むようにすること。少しづつでも、仕事で実績を作っていくこと。
夢への階段を、私の脳は勝手に考え始めていました。
その時は、復帰してから数ヶ月、定期的に産業医との面談をしてもらい、仕事はまだほとんどなく、不安な気持ちになることも何度もありました。
その頃、私は、毎日自分のできたことを手帳に書いていました。そうして自分で自分を励ましていました。
毎日、職場の机で何もしない時間がもったいなくて、仕事に関係する(それは夢にも少し関係しています)本を、自分で買っておいて、片っ端から読んでいました。
「ただ机にいる」時間は実はとても辛かったのですが、夢を叶えたくて、今までに26冊の関連本を読みました。
復帰を軌道にのせるために、朝やお昼にウォーキングをして体力づくりに励みました。
仕事が忙しくない今のうちにと思って、子どもたちと遊んでもらうのにも時間を使いました。
今を後悔したくない。でも、夢も持ちたい。
英会話教室に通い続けました。最初は聴き取りがほとんどできなくて、グループレッスンで参加できるクラスがありませんでした。最近までグループレッスンの料金で、時間を短くして、個人レッスンをしてもらっていました。来年から晴れてグループレッスンに参加できることになりました。ほんの少しの努力でしたが、断続的にでも続けていくと、少しづつ力はついているようです。
疲れて家では何もできない日もたくさんありましたが、「いかに楽をして続けられるか」を自分なりに考えて、断続的に続けてきました。途中、すべてを放りだして目の前のことに向き合わないといけない時間もたくさんありました。体調が良くなくて何もできない時期もありました。
統合失調症だって、母親だって、夢を持つことは、とても良いことだと思いませんか?
その夢は、あなたを幸せにするし、あなたが笑顔になることで、あなたの大切な人も幸せにするし、社会も幸せにします。
大変なときは実感はなくても、皆さん確かに成長しています。誰もがその人なりの課題を抱えて、生きています。
でもそれを私は知らないで生きていることに最近気づく余裕が少しだけでてきました。
来年は、もう少し、そんな人たちの声を聴けるようになりたいと考えています。