必死なのに眠かったあのとき

私は20数年前に、統合失調症になりました。3ヶ月入院して、9ヶ月休職して、復帰しました。

それでも、治療してから、元の体調に戻るまで、5年かかりました。

5年後には、何となく陽性症状が出続けていた発症前よりも調子が良くなりました。

復帰してから2年か3年くらいは、仕事中も、家に帰ってからも、ずっと眠かったです。

そんな私と家族に、当時の主治医は「眠れることは良いことですよ」と言ってくださり、私も親も安心して寝ていられました。

私は職場で眠くて船を漕ぎそうになり、慌ててトイレに駆け込んで、トイレの個室の壁に頭を押し付けて少しだけ仮眠して、また職場に戻って仕事をしていました。

家ではご飯とお風呂以外、ほとんど寝て過ごしていました。当時の主治医の言葉のおかげで、私は安心して寝続けられました。

それから、あるとき、不意に運動してみようという元気がでてきて、仕事帰りにプールに通って、それを半年続けたら、体重が5キロ減って、頭がスッキリして、仕事に普通に取り組めるようになりました。

それまでは仕事を覚えることはできなくて、職場にいた前任者や上司に全部聞いて、教えてもらって、考えてもらって、何とか仕事を続けていました。

もう、明日は仕事ができないのではないか、来年はどうしていられるかもわからなくて、不安な中で、毎日毎日、仕事内容を聞き続けました。

統合失調症になるまで誰も信用できなかったけど、病気になっても普通に仲良くしてくれた人たちを初めて信用できて、彼女たちと肩を並べるために、ただ必死に仕事に取り組みました。

バカ丸出しで、頭を下げてくる私に、周りの人は親切に教えてくれました。

3年目の頭がスッキリした頃から、努力もできるようになりました。

仕事で使うパソコンがよくわからないので、おじいちゃんとかが通うパソコン教室に通って、黙々とMOSの資格の勉強をしました。

WordとExcelとACCESSとPowerPointの資格をとり終わる頃、私はパソコンで困ることはなくなり、いつの間にか得意な方になりました。

それから、同時に社会保険労務士の資格の簡単な薄い本を2冊、5回ずつ解きました。それで、社会保険の業務で何をやっているか、何を言っているか、やっと分かるようになりました。

無理は怖くてできなかったけど、一つ一つ何かを身に着けていくのは楽しかったです。

今は、職場の仕事のレベルが上がってしまい置いていかれているのに、子どもとの時間を優先しているため、そんな努力をする時間が取れません。体力も残りません。

そして、あの頃、どうしても肩を並べたかった、私が病気になったときに助けてくれた友人たちは、それぞれ色々なものを抱えて、私は彼女たちを助けることもできず、少しずつ疎遠になり、努力する気力も減ってきてしまいました。

私は、統合失調症をきっかけに、人を信じてみようと思えて、そんな自分も信じることができるようになりました。

でも、初発からしばらくのあのとき、自分はよく頑張っていたなあ、と、統合失調症のコミュニティで色んな人の話を聞いてから思いました。

そして、何度も再発しても、入院しても、また、元気に仕事をしている人たちの存在を知って、挑戦しても良かったのかもしれないと思うようになりました。

凹んでも、パワーのない心でも、また歩き出せそうです。

読んでくれている方たちに。いつも、わがままな私の記事を読んでくれて、ありがとうございます。感謝しています。

タイトルとURLをコピーしました