たまに今の日本の医療制度を悪く言う人もいますが、私はかなり良いのではないかと思っています。
どの病院でも、基本的には行けば診てくれて、お金は診察内容により全国一律、3割負担（自立支援の制度を使えば1割負担）。
この何が良いかというと、適切な病院を探し出せれば、病気によってはかなりの確率で治せるようになることです。
私は20年前に統合失調症になったとき、たまたま投薬治療の上手な医師に当たりました。
入院して見ていると、私のあとから入院してきた患者さん達も、最初はわーっと興奮して入ってくるのですが、しばらくするとほんわかとなって落ち着いていきました。入院患者はほとんどが落ち着いていました。
投薬治療の上手い先生は、患者と会話をしながら様子を見て、薬を適切に選んで、その人がちょっとほんわかするくらいに調節するのが驚くほど上手かったです。
その後、転院した先の、県内で1番大きな精神科病院の先生は、私の治り方を見て、お礼状を書くように私に言いました。その後、その先生が病院を移られるときに、最初の病院の先生のことを、力がある先生だからあの先生にお世話になった方がいいと言われました。
その一方で、絶対に行ってはいけない病院もあります。かつて、当時の2ちゃんねるやグーグルのレビューで酷い書き方をされていた医師が、たまたま職場の産業医をしていたことがあって、病気でなくても病気にされそうなほど嫌な目にあいました。私は断固として戦って、そこから逃げ出しましたが、その先生はグーグルのレビューでもひどいことをしていたのをたくさん書かれていました。
県内では、良い医師に皆が飢えているのがよく分かり、たまに2ちゃんねるで良い病院の情報がでると、その病院に連絡すると、予約3ヶ月待ちとか、予約停止とかになっていることが多かったです。
統合失調症の人たちを見ていても、長く病気に苦しんでいた方が、主治医を変えた途端、本当に普通に生きていけるようになったという話はよく見かけます。
医師も人間なので、相性や得意分野があります。
統合失調症の場合は、最初は投薬治療の得意な先生を探せると、あとがとても楽になります。私はこのパターンです。
それから、病気を持ちながら働くならば、患者の様子を見ながら投薬やアドバイスをしてくれ、困ったときの診断書の判断など、社会復帰のサポートが得意な先生もいらっしゃいます。その先生がいたとき、私は仕事で困っても適切な対処をしていただいたため、ピンチになってもダメージが小さかったです。今、お世話になっている主治医もこちらに近いタイプの先生です。
結局、私は今は家から車で１時間、電車で2時間の大都市の病院にかかっています。
ちなみに、最初にかかった先生は今も現役なのですが、その病院まで車で2時間かかるのと、大きな精神科病院で平日しかやっておらず、土曜日に通院したい私には通えないのが残念です。
何年か前に、かつての薬の経過の紹介状をもらうときに連絡を取ったら、わざわざ私に電話してくれて、元患者の私が元気にしていることを本当に嬉しそうに喜んでくれて、やっぱりいい先生だな〜と思いました。
今は院長先生になっていて、その先生にかかりたいならば、その先生を指名した紹介状がいるそうです。
良くしてくれる先生には、昔の主治医に言われた通り、今も私はお礼状を書いています。いい先生は、コミュ力があったり、適切な情報を教えてくれることも多く、できる限り礼を尽くしておくのは、本当にいいことを教えてもらったな〜と思います。
