私は統合失調症の当事者です。
障害者手帳3級を所持している、精神障害者でもあります。
ところが、3月下旬に抗精神病薬をインヴェガ3mgとオランザピン2.5mgから、オランザピン5mgに変えてから、体調に変化がおきました。
それまでとても残業はできないと感じていたのに、残業できる力がわいてきました。
良く眠れるようになって、体力もついてきました。
体力は仕事の能力に直結します。粘ることは仕事ではとても大切な力です。
そういえば、20数年前に統合失調症を発症してから8年間は、オランザピン5mgで過ごしましたが、その間長期の休みは一度もとったことはなく、仕事帰りにスイミングに通ったり、空手を習ったりしていました。
さらに、ゆる体操でリラックスの感覚をつかめたのか、眼球上転が起きてもわりと短く軽く済むようになってきました。以前は副作用止めの頓服をのんでもおさまるのに1時間かかっていたのが、10分くらいで落ち着くようになりました。「リラックスする感覚」というのをなんとなく身体が覚えてきたような気がします!
手帳をとったときは、こうでもして配慮してもらわないと職場で生き残れないだろうと思っていましたが、その事態が解決しつつあります。
統合失調症は治る病気です。医師や薬を変えて体調がいきなり好転することもある不思議な病気です。
昔、統合失調症になってから8年間、再発もなく、仕事に加えてスイミングや空手まで習えたのは、実は先生を信頼できていたことも大きかったと思います。
あのときはH先生にお世話になっていました。H先生は包み込むような不思議な雰囲気で、いつも「家族の皆さんはお元気ですか?」という質問から診察が始まりました。
「薬は大体のんでいれば大丈夫ですよ」とおおらかに対応してもらっていました。
そして、私の言うことを信用して、真摯に耳を傾けてくれました。
あるとき、H先生が院長をしていた病院を退職して、しばらく違う先生にかかったことがあります。若くて優しい先生でしたが、なぜだか不安になってしまい、「薬はいつまでのんでいればいいのですか!」と強い口調で聞いてしまったこともあります。
その後、H先生の移った病院に私も転院して、また落ち着いて診察を受けられるようになりました。
あのままあの先生にかかっていたら、私はもしかすると途中で薬をのむのをやめて、再発していたかもしれません。主治医に信頼してもらえること、主治医を無条件に信頼できることって実はとても大切だと思います。
医師と薬はピタッと合うと本当に人生が好転します。

