「障害」から「個性」へ、「個性」から「強み」へ

私は統合失調症になってから20年経ちますが、不便だけど、あまり障害とは思わないで生きてきました。

確かに復帰した頃は、仕事の時間以外はずっと寝てばかりいました。頭も普通の人のようには回らなくて、職場の人にはとても助けていただきました。

実は統合失調症になってから配属された部署が、体調を崩した人がよくいく部署で、誰かが調子悪そうにしていると何となく気にかけてくれる人がいたりする、癒し系の職場でした。そこを気に入って、上司に頼み込んでなるべく長く居座っていました。5年間、そこで療養しながらじっくり仕事を覚えさせていただきました。

そこには同じ統合失調症かな?と思える人もいました。その人も何とか仕事をこなしているようでした。

障害というのは、半分は自分の特性でそうなりますが、半分は社会の特性でなるような気がします。

私は運良く社会の特性に恵まれていたのです。

統合失調症は治る病気です。確かに時間はかかりますが、自分にあった種類と量の薬に出会えれば、病気になる前よりも体調が良くなったりします。それからも無理をしないで働ければ、それなりの不便さはあれど会社の中に生息することはできます。

統合失調症が障害になってしまうのは、実は世間の働き方が元々無理をするのが前提のことが多いからなのだと思います。

現在、社会は高齢化して、働ける人は働かないと食べていきづらい社会になってきました。

職場には定年後も働く人がたくさんいるようになりました。介護や育児など家庭の事情でフルタイムで働くことが難しい人も増えてきました。フルタイムの人ばかりではなく、パートタイムの人も多く、働き方も多様になってきました。

実感として、残業のあるフルタイムでがっつり仕事ができる人は、割合的に多くはなくなってきています。

統合失調症も、そんな数ある「事情」のひとつになってきました。統合失調症だとカミングアウトしても、それを知る産業医に繋がるまでは上司には配慮する必要すら感じられないくらい、職場の対応は変わりませんでした。

そんな職場で私は何度も休みをとるほど追いつめられていました。

統合失調症というよりは、家庭の事情で仕事に全力投球できないのに、職場では子どもがいるからという理由では、配慮がもらえなかったためです。

身体もボロボロになって、倒れそうになるたび、統合失調症で通院していたことが、いつしか有利に働くようになり、何度もピンチから救ってもらいました。統合失調症でなかったら、私は身体が元に戻らないほど頑張り過ぎたか、仕事を辞めざるをえなくなっていたと思います。

いつしか統合失調症に助けてもらうようになっていました。

一般的に「障害」になる統合失調症も、それを感じさせない職場ではひとつの「個性」であり、配慮が加われば、「強み」のひとつにまでなってきました。

個人的には、統合失調症の方はハマるとその分野ですごい力を発揮される方も多く、なぜか本質を見抜く目をもっている方が多いようにも感じます。

ただ、これまでの一般的な激務に耐えられないことが多いだけで、その人なりに社会に価値を提供することは可能なのだと思います。

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