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誰だって夢をもっていいし、それを支えている人はもっと自信をもってほしい

漫画『キングダム』の2周目を読んでいます。キングダムは古代中国で秦という国の始皇帝が中華を統一するという戦争ものの漫画です。

冒頭で、下僕で天下の大将軍になるのが夢の、年若い信が、同じく年若い政(秦の始皇帝)に投げつけた言葉にとても思うところがあります。

「俺たち底辺の人間には誰が王かなんて興味がないんだよ!」

誰が総理になろうとも、誰が何の任務を負おうとも、今苦しんでいる私には何も届かない。私が今何を叫んでも、この家の中でしか聞こえないし、家の中にそれを聞いてくれる人なんてどこにもいない。私の声に興味をもってくれる人なんてどこにもいない。

大学生になって実家からでるまで、ずっとそう思っていたし、実際にそうでした。

私に残された自由に生きる可能性があるのは、学校だけでした。

お金も自由にならなかったから、義務教育で行かせてもらえた学校で、たくさん本を読んで、たくさん学びたいと思いました。社会で生きていく力をつけるには、それ以外の方法がありませんでした。

一生懸命勉強しました。

途中からそれがかえって親の欲を満たす材料になってしまって、かえって束縛が大きくなったり、父親からバカにした言葉をかけられて、自分は成績のいい私より偉いんだと確認する材料になってしまいましたが…

私は高校まで、歴史だけは好きになれませんでした。

あの、権力者の名前が後から後からでてくるだけのこの教科に何の意味があるのだろうといつも思っていました。

大河ドラマでも、偉くなる人が男ばかりで、たくさん人を殺した力の強い人ばかりで、それを見て自分に重ねて興奮する父親を見て、見ていて気持ち悪くなるといつも思っていました。

大学に行って、本当に歴史が好きな先生に学んで、為政者のした政策にはその社会的な背景があって、その限られたできることの中でできる限りのことをしてきたのが為政者たちだったと知りました。そして、その人達のしてきたことで、私たちの社会がとても良くなっていると知りました。

父親も、父親なりに頑張ってきたと実は思っています。私は大学も出してもらえたし。

母親もすごく頑張ってきたと思います。

それでも父と話すのは辛いですが…

昔は権力とかにものすごくアレルギーがあったけど、H先生や職場の上司たちをみて、本当に責任を負った人達はそんな生半可な気持ちでなくきちんと問題に向き合って、それで社会を回してくれているとわかりました。

今の私にはできることをするだけしかできません。

でも、できることをすることはできます。

スキゾの人達がハンデを抱えながら、それでも一生懸命生きているのをみて、それまで自分には何もできないと思っていたけど、自分も夢をもっていいのだと思えました。

自分も社会に参加して、大したことはできなくても、こうして伝える努力をすることをしてみようと思えました。

自分も夢をもって生きていいのだと思えるようになりました。

そして、子どもをもって、仕事をして、自分の時間がなくて、自分を見失いそうになったとき、統合失調症のおかげで一時的に仕事から離れて、母のおかげで家事や育児からも一時的に開放されました。

自分が支えてもらって、はじめて自由になれたことが分かりました。

支えてくれた人たちももっと幸せになってほしいと心から思いました。

母も夢が叶うと良いな。

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