自覚はなくても早めに休んでおこう…

今回の休職では、本当に久しぶりに本格的な陽性症状がでた。

近所の猫を「宇宙人かもしれない」とか本気で妄想してみたり、

職場で一日だけ「自分の考えが伝わっているかもしれない」とか本気で思ったり、

人の中にいると監視されているような、今いる世界が違う世界に変わってしまったような気持ちになって、休みを取る直前は丸二日布団から出られなくなってしまった。

多分、当時のんでいたリスペリドンを調子がいいからと1.5mgまで減らしてしまったので、脳内の代謝物質のバランスが崩れてしまっていたのだと思う。更にその頃仕事でまた壁にぶち当たってストレス(自分を変えなければいけない種類のやつ)を感じていて、病状が悪化していたのだと思う。

統合失調症の怖いところはそこに自分もなかなか気づけないところなんだと思う。

今回、今思えば病気の悪化だったのだけど、自分でも布団から出られなくなっても「おかしい」という感覚が薄くて「ただ調子が悪い」くらいの感じでいた。家族も薬をエビリファイからリスペリドンに変えてからいつも怒っていた私がハイテンションになっていたのをみてただ「元気になったな~」と見ていたらしい…職場の人に至っては私が仮病を使っているのではないかと思っていたような感じだった。

その直前、私はたまたま統合失調症のコミュニティに参加させていただいていた。

そこで、病気をオープンに話すと日常の会話に隠し事が減ってとても生きるのが楽になるのを感じた。

職場で統合失調症をカミングアウトする前にどれほど自分の状況を伝えても理解してもらえなくて、そのコミュニティで相談したら「統合失調症をカミングアウトしたら楽になった」という話を聞いて、やってみた。

今回は、これに救われた。

休んでも、正直に今の自分の置かれている状態を説明することができた。上司たちも最初は目を白黒させていたが「自分たちには理解できないが、自分たちにはできても相手にはできないことがある」ことは理解してくれたような気がする。

もし、あの時「スキゾに入ってみよう」と思わなかったら、私はまた病気を悪化させて入院になったのだろうか?20年前だが入院も数年単位の療養も職場復帰も正直楽ではなかった。あれをもう一回やるのかと思うと気が遠くなる。

スキゾの人たちの必要なときに休む姿をみて、自分の病状の悪化には気付かなかったにも関わらず、早めに薬の調整と休息をとることができた。

おかでさまで、数か月単位の休職で、苦しみもずっと少なくて済んだ。

忠告してくれた人達には本当に感謝しています<m(__)m>。

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