実家でのはじめての育児(統合失調症の妊娠出産育児体験記5)

産科の病院を退院して赤ちゃんと家族と自宅(実家)に帰ってきました。

入院中は1週間以上ほとんどまともに寝れていない状態が続いていました…

実家に帰りついて、それまで寝室に使っていた部屋ではなく、四方がふすまの部屋にベビーベッドを置いてその中に赤ちゃんを寝かしました。寝相が悪いので、赤ちゃんを寝ている間に圧迫するのが怖くて、赤ちゃんの横ではなくベビーベッドのすぐ近くに布団を敷いて寝ていました。母も同じ部屋に寝てくれました。

家に帰ってからも、はじめての粉ミルクや消毒など慣れないことだらけでしばらくは落ち着いて以前のように寝ることができませんでした。

帰ってから1週間は寝ているのか起きているのか育児しているのかよくわからずフラフラしながら、起きているときは育児をしたり、横になったり、寝てみたりしました。(多分)

実はその頃の記憶が飛んでいて、あまり覚えていません。当時はまともに子どもをみれない自分が情けなかったですが、今となってはしょうがないかなと思います。1週間以上ほとんど寝られずに猛烈な激務?をこなしてきたのだから…

ちなみに、病気でなくとも産後は交通事故にあった後のような体だから1ヶ月くらいは育児以外は家族に任せて横になれるときは横になってゆっくりしなさいといわれています。

私はこれを守らず、産後1ヶ月が過ぎる前から動ける限り動いたので回復が遅れ、結果的に出産の度に大きく健康状態のレベルが落ちたのだと思います。

統合失調症と同じかもしれません。体力を全て回復に回さなければならないときがあります。そういうときは堂々と休んでよかったと思います。そのときに休まないで後で苦しむのは自分であり、周りの家族であり、大切な人たちです。今となっては、私はもっと家族を信用してあのときゆっくり休めば良かったと思います。

ちなみに、入院中に当時の職場に出産報告を電話で連絡して、出産から10日も経たないうちに近隣の百貨店にいって職場の人達からいただいたお祝いのお返しのタオルを20個近く買っていきました。それから職場の人事異動の季節になる前にお返しをもって職場にあいさつにいきました。このときまだ産後2週間もたってなくて、身体はボロボロ、悪露の出血も多くて、出産で出血多量で輸血になりかけだったにも関わらずさらに結構な出血が続いていました…

今となっては、私はどうかしてましたね(^^;)

赤ちゃんまで職場に連れていくのは感染症が怖くていやだったので、母親に託して自分一人でフラフラしながら車を運転して職場に行きました。満身創痍で職場に行くと、皆さん親切に迎えてくれましたが出血多量で貧血気味だったせいか睡眠不足のせいかテンションがおかしくなっていて、いつもなら落ち着いて上司の話を聞いていられたのに自分が話してしまったりしてあとで考えるとおかしかったです。

帰りに職場の子どものいる女性の先輩に産後2週間もたっていないといったら「今はとにかく家に帰って休みなさい」と強く言われて、早々に帰してもらいました。

それからいつだったか時期は忘れましたが、保健センターから派遣された助産師さんの家庭訪問がありました。

今も実施されているかはわかりませんが、当時、虐待が社会問題になっていたので、赤ちゃんの生まれた家庭では全ての家庭に助産師さんか保健師さんが家庭訪問をするような制度になっていました。

これは私の思い込みかもしれませんが、助産師さんに卵巣嚢腫をもちながら出産した話をしたら「それで大学病院になったの!?」と大きな声で確認されました。そのとき私は「ハイ」と答えて統合失調症のことは隠してしまいました。自分も統合失調症に偏見があったし、周りからも統合失調症だとみられると嫌なことがおきるのではないかと思っていました。

近所に帰省していた友人たちも赤ちゃんに会いにきてくれて、自分の子どものときを思い出したらしく30分くらい抱っこし続けていました。

産後1ヶ月検診で、赤ちゃんを連れて出産した病院にいってそれまで育児で疑問に思っていたことをまとめて聞いたら「あなた育児上手」と言われましたが、さてどうやら…

赤ちゃんは思っていたよりもかわいくて、上の子のときはダメージがそんなに大きくなかったので、出産直後からものすごくかわいいと思えました。

出産するまでは、産後は簿記2級の勉強に進もうかと思っていましたが、産んでみたらそんなものどうでもよくなって育児に専念することに決めました。

なぜかときどき「赤ちゃんと自分と一緒になって、熊に遭遇する場面」を想像しては「何があっても守るんだ!」というわけのわからない妄想をしていました。多分、産後のお母さんはそんなスイッチが入ってしまうんだと思います。

2か月目に夫の勤務地へ引っ越しするまでに、赤ちゃんは睡眠時間がまとまってよく眠ってくれるようになって実家の母がいなくても自分でお世話できる自信がついてきました。

上の子はよく寝てそんなに泣かないタイプだったので、また、一人だけの育児に専念していられたので余裕があってすごく幸せな気持ちで育児をすることができました。

体力が戻る前から、いつもトトロの主題歌の「さんぽ」を歌いながら「歩こ~歩こ~」と赤ちゃんを抱っこしながら部屋をぐるぐる回って寝かしつけていました(笑)

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