※今回書く内容は、医学的知識のない一当事者の経験と感想です。薬は各個人によって効き方も副作用もまちまちです。安易な変薬はリスクが大きいので主治医の先生とよく話し合って注意深く行動されることをおすすめします<m(__)m>
前回の続きです。
ここ十年くらい、私はいつも世の中の不条理に怒っていた。
なんでだか知らないけど、怒っていた。
そう思っていた…
もちろん、もともとの性格もあるし、ひどい仕打ちをしている人をみるとリスペリドンをのんでいてもインヴェガをのんでいても怒りはこみあげてくる。
しかし、「いつも」怒っていたのは、エビリファイの影響だったのがわかった…
その爆発的な怒りでワンオペ育児も仕事と育児の両立もこなせていたのだと薬を変えてみてわかった…
ところでリスペリドンはエビリファイよりも抑えのきく薬だった。
それで、3mgをのんでいると、気持ちは晴れ渡るように改善されたのだけど、とてもだるくて怠け者になってしまった…
1年休職して復帰した職場では上司が配慮してくれて業務量を抑えてくれていた。
忙しい時期は残業もするが仕事の少ない時期もある。
仕事がないとき、今までなら何か仕事らしいことをやっていたのに、有給を使って休むようになってしまった…
残業も極力したくなくなって、上司や仕事の相手と話し合って、極力「皆にとって少ない手間で仕事をできる体制」を作った。
こんがらかった仕事を簡単にして、マニュアルを作っておくこともやった。(よく休むので、自分がいなくなっても仕事がまわるように。)
問題が長引くと嫌なので、なるべく「問題の核心」をついた仕事をできるようにそこに時間をかけるようにした。
さらに、書類を回すときも、自分でデータへの考察を書き足して、職場全体で問題の共有をできるようにしてみた。
これらは、エビリファイのときにはできなかった。
怒りで身体は動くのだけど、気持ちは小心者なので、追いつめられるまで我慢してしまう。
リスペリドンにしてから、なぜか気が大きくなって誰とでも交渉できるようになった。
怠け者すぎて困って、途中からリスペリドンを半分の1.5mgに減らしたから、今思えば陽性症状っぽかったのかもしれない。
その頃の仕事の仕方は、誰でもできる定型的な仕事をかなりクリエイティブな方法でこなしていたような気がする。
今思うと自分がやったとは思えない。
それで、職場で何となく期待されているような感じになって翌年の業務量がまたぐっと増えてしまった。
残業しないといけないのだけど、エビリファイのときのように思うように残業ができない。
困っている間に、陽性症状の妄想と思えるような症状がでてきて、今回の休みをいただくことになった。
なんで薬にここまで影響されるのかわからないが、脳に作用する薬だからしょうがないのかもしれない。
今思えばリスペリドンでもハイテンションになっていた。
インヴェガに変えて落ち着いて自分がハイテンションだったことにはじめて気が付いた。
リスペリドンだと怠け者になるので、それまでの機械的な努力はできなくなった。
ひたすら工夫して、それを相手に伝える、交渉する。
そういうことに向いていた。
インヴェガになって落ちついて、いくらか以前のような地道な系の努力もまたできるようになってきた。
もういい加減落ち着きたい…
薬って不思議ですね(^^;)