仕事に関する無理のない努力と工夫(パソコン編)

統合失調症になって、5年くらい頭の回転が戻らなかった。

眠い時期は寝倒した方がいいと思うけど、その後、プールに通って頭がすっきりして体力もついてきたため、集中力もいくらか戻ってきた。

以前に、仕事をするうえでぼーっとした頭でもできることを考えてやっていたと書いたことがある。

基本的に、ぼーっとしているときに人並みの判断をするのは難しかった。

だから、人に聞いたり自分で判断するにも確認の時間をとって慎重にやっていた。

そうすると、どうしても時間がかかる。必然的に残業もしないといけなくなることも多かった。

ところで私は事務職だけど、仕事には「判断」の部分と「作業」の部分がある。

「判断」の部分は時間をとらなければならないが「作業」はうまくやると時間を大幅に短縮できる。

私が発症したのは20年前になるので職場のIT化もそれほど進んでいなかったので、当時「作業」の時間がとても大きかった。

パソコンに詳しくなかったので操作が分からなくて1時間くらい格闘していたこともあった。

それで、ある日思い切ってパソコン教室に通うことにした。

家から1時間くらい遠い地方都市のショッピングセンターの中にあるパソコン教室に、土日の空いてる時間に2年くらいかけてのんびり通っていた。

ただやるだけじゃつまらないのでMOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)の資格を取るコースでWordとExcelとAccessとPowerPointの資格を取った。今だったら教育訓練給付金の制度も使えたかもしれない。

隣ではおじいちゃんが一生懸命パソコンと格闘しているような教室で、私もぼーっとしながら取り組んでいた。

私の会社ではパソコンはできるのが当たり前で、パソコン教室に通っている人がいるとは聞いたことがなかった。

でも、事務職にとってパソコンは避けては通れないものなので、思い切って自腹で資格取得をした。

効果はてきめんで、それまで操作が分からなくて無駄にしていた時間がかなりあったことに気づいた。

パソコンのバージョンが変わっても、今もその時におぼえた用語で検索もできる。基本的な操作方法は今も変わらない。

パソコンに詳しくない人からは質問されるようになったし、教えることができるので私も分からないときに質問がしやすくなった。

昔読んだ本に「使わない英語を習うより、仕事で使う内容を学びなさい」というようなことが書いてあったが、本当にやって良かった。

習ったのはOfficeのソフトだけなんだけど、何となく「パソコンが得意だろ」と言われるようになって情報機器の保守管理の仕事をまさかれるようになった。

これも一度覚えると苦手な判断力をそんなに使わないで仕事を回せるようになるし、苦手な人に教えたりやってあげたりするから人間関係がスムーズになる。仕事を頼んだりもしやすくなる。

ちなみに、その後異動した職場でAccessによく似たデータベースソフトを使っていたので、そこでもMOSの資格は大活躍した。

頭がぼーっとしていてもできることはいくらでもある。

すぐに使う予定のない難しい努力をしようと思っても続いたためしがない。

それより、地味でも今やっている仕事に役立つ、自分の時間短縮になって皆にも喜んでもらえるようなことをしておくと後々助かった。

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