※今回の内容は全て一当事者の個人的な経験です。実際に困ったときは主治医の先生をはじめ医療の専門家とよく話し合ってご対応ください<m(__)m>
統合失調症は脳に直接作用するような薬のせいか、私はいくつかの副作用を経験した。
いちばん困ったのは眼球上転だった。
これは緊張したあととか前日に寝倒したあととか、神経の緊張と緩みの差が激しいときによく出てきていた。
運転中にでてくると非常に危ないので、予兆(何となくなりそうなときはわかる)があったらすぐに車をコンビニに停めて副作用止めのアーテンとアルプラゾラムをのんだ。
それでも、薬の種類によっては1時間くらいおさまらなくて、コンビニの駐車場でぼーっとしていた。
かなりの田舎に住んでいるため、車がないと何もできなくなる。
いつも安全運転には気をつけて今の車に変えてからは12年間で12万キロ走って無事故無違反のままで過ごせている。
最近は薬の種類そのものを変えたので、滅多におきなくなったけど、以前は毎日眼球上転を予防するためアーテンを朝と昼に1錠ずつのんでいた。
これをのむと頭の働きが悪くなるような眠くなるような感じで結構困っていた。
車の安全運転のために眼球上転を予防しようとして服用する薬で頭の働きが悪くなるジレンマ…
結局、リスクをとって変薬して量の調節なんかもして解決したけど、悩ましい問題だった。
それから、女性ならではの副作用も経験した。
統合失調症を発症した当時、抗精神病薬の量が多かった時、半年くらい生理が止まった。
当時は一日中眠かったのであまり気にしていなかったのだけど…
結局、薬の量を減らしたら普通に戻ってきた。
その後、妊娠・出産も(薬をのみながらだけど)普通にできたので一時的に生理が止まったことの影響は感じていない。
あとは、乳汁分泌。その副作用があることを知ってはいたが、自分がそうだったとは思っていなかった。
ある日、気が向いて試しに絞ってみたらでてきた!
当時の主治医に相談したら、血液検査をしてくれた。
当時はあっている薬をのんでいたと思っていたのに、最悪の場合、薬を変えなければいけないと言われてちょっとあせった。
その時のんでいた薬ではそれほど高い値にはなっていなくて、結局そのままでよかった。
念のため乳腺外科にも事情を話して受診したが、「問題なし」のお墨付きをいただいて、それ以来保険を使いながら検診を受けられてかえって良かったと思っている。
私は今もプロラクチンの値は少し高めに出ている。
絞れば乳汁もいくらかはでてくる。
でも、それを気に病んだところで仕方ないとも考えている。
少しくらいならプロラクチンの値が高くても胸が大きくなるくらいなので、かえって気分がいい、と考えるようにしている。
副作用の調整は、変薬にしても量の調整にしても副作用止めの服用にしてもそれぞれメリットとデメリットがあるので、主治医の先生とよく話し合って対策を練るしかない。
私の場合は抗精神病薬がないと人間らしい人生が送れない体質なので、副作用ともうまく付き合って薬は飲み続けたいと考えている。