統合失調症の薬を飲みながら妊娠することについて

ネットなんかで統合失調症の女性が「薬をやめたい」というとき、「このままで私は結婚できるのだろうか?妊娠・出産・育児していけるのだろうか?」と考えていらっしゃる方が多いようです。私の場合の話で恐縮ですが、これまで調べてきたことをシェアしたいと思います。

※ただし、医学の進歩により、今回調べなおしてみたら常識がかなり変わっていました。また、私は医療の専門家ではないため、「一当事者が調べた」知識でしかない、ということをご理解いただいたうえで、実際には主治医や医療の専門家の方などとよく話し合って進めていただけたらと思います。

「妊娠時に抗精神病薬をのむべきか否か」は、

→抗精神病薬をのむことで赤ちゃんに危険(奇形とか)が及ぶ「リスク」と

→抗精神病薬をのむことで母親の体調を安定させることができる「ベネフィット(利益)」

この両方を考えながら決定するそうです。

そもそも薬をのんでない母親であっても、出産すると何かしらの先天的な異常をもってくる子供は2~3%います。その原因はわからないことがほとんどです。

さらに、健康で薬を飲まないような人でも自然流産は15%の確率でおこります。

妊娠・出産は運の要素が強いものなのです。できる努力はした方がいいかもしれませんが、それだけではどうにもならないのが「人間」という動物なんだと思います。

薬を飲みながら妊娠・出産するということは、この2~3%の先天異常のリスクに加えて薬による赤ちゃんへのリスクを考えます。

ちなみに、リスクには薬の種類による危険度だけでなく、薬を飲む時期や薬の量なども関係してきます。そのため、精神科の主治医と産婦人科の主治医とで連絡を取ってもらいながら薬を調節しつつ最小限のリスクで出産まで挑めるように調整していくことになります。

一般的に催奇形性(子供が何かしらの先天異常をもって生まれてくる可能性)のある薬と言われているものであっても奇形の発生率が1~3%上昇する程度だそうです。それを深刻にとらえるかは本人次第ですが、私は産婦人科や精神科の先生と話し合って「最小限の薬をのんで体調を安定させる」方を優先しました。

もし、お腹に赤ちゃんがいるときに、「奇形のリスクが高まるかもしれない」と勝手に判断して抗精神病薬を自己判断でやめて再発したら、お腹に赤ちゃんがいるときに統合失調症の治療のために大量の薬をのみながら不安定な心で妊娠時を過ごさなければならなくなるリスクもあります。

私の個人的な意見としては、女性で将来「統合失調症でも子どもが欲しい」と思っていらっしゃるなら、すぐに抗精神病薬を自己判断でやめてしまうのではなく、「予定」がないうちから統合失調症の薬をきちんと服薬して体調を安定させ、そのうえで少ない薬で済むように生活を工夫しておくのがいいのではないかと思います。(あくまで私の個人的な意見です)

そもそも妊娠中というのは、風邪をひいただけでも普通の病院にかかるのではなく、産婦人科の先生が指定した、胎児に影響の少ない薬をのむものです。私が妊娠していたときは産婦人科の主治医にも精神科の主治医にも「統合失調症の薬は飲んでおきましょう」と言われていました。

余談ですが、「風疹」は胎児にとってとても危険なので、妊娠する前に夫婦で抗体検査はしておいて、必要なら「妊娠する前に」「夫婦で」ワクチンを打ってもらっておくと妊娠中の安心感が違います。

ちなみに、国立成育医療研究センターには妊娠と薬について相談できる窓口があります。実際に私もそこに相談してみたことがあります。(東京だけでなく、全国に相談窓口があります。)

妊娠と薬について知りたい方へ | 国立成育医療研究センター
妊娠中の薬剤使用に不安を持つ女性への安全情報の提供や、集積した相談者の服薬データと妊娠転帰データからのエビデンスの創出を目的に、2005年に「妊娠と薬情報センター」を開設しました。当センターの作成した回答書をもとに、主治医や拠点病院に設置された「妊娠と薬外来」で情報提供を行っており、相談数は年間約2000例で年々増加し...

(↑ここで相談しました。)

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