統合失調症になってからはじめて仕事を覚えること

今回の話は、昔、仕事をおぼえる前に病気になってしまった自分が「組織の中で働く」ことすら知らないなか、統合失調症になった後の回らない頭ではじめての仕事を担当したときの話です。

ジプレキサ15㎎をのんでいたときは陽性症状の余波の陰性症状もあって1日中眠い状態が続いていました。家にいるときはごはんとお風呂以外は寝ていたし、職場でも昼間から眠くてウトウトしてしまい、慌ててトイレに駆け込んで10分くらい仮眠をとってまた自分の席に戻って仕事を再開したりもしていました。

職場復帰のあと転勤でやってきた新しい職場ではこれまで一度もやったことのないはじめての仕事を任されました。

業務量は抑えてもらっていたものの、眠くてまとまらない当時の頭でそれをおぼえて責任を果たさなければならない立場になりました。

そもそも、当時は通常の速さの会話は半分くらいしか内容が頭に入ってこなかったです。経験がないためそのとき果たさなければいけない仕事の全体像もさっぱりわかりません。

困った挙句にたまたま前任者が同じ職場にいたので、わからないことがあるたびに「すいません」と謝りながらその都度教えてもらっていました。

前任者がいない時は上司にも同じようにバカ丸出しで聞くことにしました。上司にはよく説教されていましたが、説教しながらも一緒に仕事を考えてくれる上司でした。

そのうちだんだんと状況が分かってくると、仕事を聞くことのできる範囲がだんだん広がっていきました。

お客さんの話を聞くのが大変でした。

なにせ頭がうまく回らないので、専門的な会話になると3分の1くらいしか理解できません。

困った挙句、最初は「初めてだから」を言い訳に前任の人や上司などに一緒に話を聞いてもらい、何を言っているのか教えてもらいました。

それからだんだん何を言っているのかわかるようになってきたら、その都度話をおぼえておいて、その話はそこで保留にしておいて前任者や上司に聞いておく、という技を身に着けました。

(ちなみに、このときの反省から、あとで「メモを取りながら必死に話を聞く」ことをよくするようになりました。自分はその場では理解できなくても一生懸命に話を聞いてもらえてお客さんは満足します。そのうえで「大切なお話なので、一度よく検討させてください。」と頭を下げると、自分で調べる時間とお客さんの信頼を手に入れられるので、おすすめの方法です。)

言われたことはとりあえず理解できるまでは頭を下げてその内容を聞きました。皆、親切に教えてくれました。

ヒヤリとしたり失敗したことは実はたくさんありました。ここには書けないので書きませんが、あの時期は人間関係だけをたよりに周りのお世話になりながら何とか続けさせていただいていた感じです。

当時、なかなか仕事の全体像がつかめなくて「自分はいつまでこの仕事を続けられるだろう?」と、いつも不安になりながら仕事をしていたのをおぼえています。

運よくそれから20年近くたった今も同じ組織で働かせていただいています。

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