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退院してから職場復帰の直前まで(主治医編)その1

いよいよ元主治医のH先生登場です!

H先生のエピソードは数えきれないくらいあります!

どれも病気を抱えて社会で生きていくのに大切なことを優しく教えてくれているので、ご紹介したいことばかりです。

H先生の初診のとき、人懐こい顔で人間大好きなH先生が最初に言われた言葉が面白かった(笑)

「はじめまして。おや、あなたはきれいな顔をされていますね(笑)男が寄ってきそうなのでかわしかたを教えましょう(笑)」

…いや、そんな美人じゃないです、私(笑)

男が寄ってきて困ったこともありません(笑)

でも、いきなりお褒めの言葉をいただいて、それまでなくしていた自信がちょっと戻ったのも確かです(笑)

先生には丁重に「男性は寄ってきませんから(笑)」といってその「かわし方」とやらの伝授はお断りしました(笑)

今となっては聞いておきたかったような気がします(笑)

しかし、これで患者の顔をたちまち笑顔にしてしまう、という魔法をさっそく使われていました(笑)

さっそく診察です。

以前の病院の最初の主治医からの診断書をみて、先生といくつか質問をやり取りしていて、先生の最初の指示は、

「お礼状を書いてください!」

でした。

実は、最初にかかった病院はとても力のあるいい病院だったのです。H先生も最初の女医さんは力のある先生だと後で言っていました。

先生に言われた通り、家に帰ってからお礼状を書かせていただきました。

後に気づきましたが、H先生は診察のときにいつも机に

「病ではなく人を看よ」

と書いた色紙を常に掲げて診察をされていました。

ちなみに、初診のときにH先生は前の病院ではたくさんいた「社会的入院」の方々を、地域に受け皿を作って地域に戻れるようにすることに心血を注いでいるところだ、と教えてくれました。

人間大好きH先生は「精神疾患の人が社会で生きていけるようにする」ことにかけて、他に右に出る人のいないほどのプロ中のプロでした。

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